【この記事を書いてる人】
二交代勤務や夜勤専従をこなしてきた(元)バリバリ系病棟ナース。
26歳で多嚢胞性卵巣症候群(PCOS)と診断。(当時の生理は年に6回!)
ホルモン内服療法は自己中断したコンプライアンス低めの元うつ女子。
ジャンクフードや乱れた食生活をこよなく愛する(元)不健康代表。
30代になりいよいよ焦り、徹底的な生活習慣の改善で生理を整え見事に自然妊娠・出産。
そんな経験と科学的根拠をもとに記事を書いています。
「頭痛肩こりが日常。痛み止めが手放せない」
「休みの日はだるくて無気力‥」
寝込むほどではないけど、なんだか調子良くない。
こんな不調を抱えているナースさん、もしかしたら自律神経が乱れている可能性があります。
自律神経が乱れる原因や整える方法について、解説していきます。
看護師は“なんとなく不調”になりやすい
医療従事者たるもの、自分の健康管理はきちんとしたいものです。
しかし、休むほどではないなんとなく不調を抱えながら働く看護師は多いものです。
なんとなく不調とはどういうものか、具体的に説明します。
なんとなく不調って例えばこんな感じ
・緊迫した勤務が終わりヘトヘトになって帰宅すると、頭痛が起きて何もできない
・休日は昼過ぎまで起きられず、気力が沸かない
・ふいに耳鳴りが起こる
これらすべて、病棟勤務していた頃の筆者に実際に現れていた症状です。
寝込んだり病院にかかるほどではないのですが、日常生活に支障が出るような不調です。
あまり健康な状態とはいえない状態ですよね。
とはいえ明らかな原因も分からないので、とりあえず放置しまいがちなんです。
『疲れが溜まっている』と言い聞かせ、栄養ドリンクや鎮痛剤を飲んでごまかして仕事に向かう日々。
同じような境遇のナースは決して少なくないと思います。
鎮痛剤が手放せない
筆者の同僚には、痛みがでたらすぐに鎮痛剤を飲むナースがいます。
効果が切れたらまた飲むを繰り返し、鎮痛剤が手放せないと言っていました。
頭痛が起こりそうな予兆をキャッチして、事前に飲むをくり返す。
同僚は自分のことを「薬中(ヤクチュウ)」なんて呼んでいましたが、まったく冗談に聞こえませんでした。
確かに頭痛が起こると何もできなくなるので、痛み止めを飲みたくなる気持ちも分かります。
しかしあくまでも鎮痛剤は対処療法で根本的な解決にならないんですよね。
一部の頭痛では、鎮痛剤を飲めば飲むほど、頭痛が起きやすくなることが知られています。
参考:NHK健康チャンネル 痛み止めの飲み過ぎ・乱用は頭痛のもと
頭痛に限らずですが、痛みを薬でごまかす手法は多くのナースが行っている印象です。
そうでもしないと、仕事にならないのでしょう。
働き続ける限り、痛み止めを飲み続けるなんて避けたいですが、このままではそうなってしまいそうですね。
そうならないためには、まず原因を知ることから。
では次から、その原因と対策についてお伝えしていきます。
自律神経と看護師の不調
頭痛をはじめとする、このなんとなく不調ですが、その原因に自律神経が大きく関わっています。
自律神経とは、ご存知の通り全身に働きかける大きな神経ネットワーク。
その自律神経が、看護師の不調に深く関係しているのです。
看護師は自律神経を乱しやすい
看護師は仕事柄、自律神経を乱しやすい職種です。
なぜ乱しやすいのかを説明する前に、自律神経について先に説明します。
自律神経には交感神経と副交感神経があります。
この交感神経と副交感神経は、本来シーソーのようにバランスを保ちながら働いています。
自律神経が乱れるとは、このバランスがとれなくなるということです。
アクセルとブレーキに例えてみます。
例えば日中はアクセル(交感神経)が優位になり、夜になるとブレーキ(副交感神経)が優位になるのが自然な状態です。
優位とは『そちらの方がまさった状態』ということです。
このようにお互いがバランスよく働くことで、人間の体は健康な状態を保っています。
しかしナース特有の職場環境下では、このバランスを維持するのが難しいことがあります。
強い緊張やストレス・激務・夜勤などが続くとアクセル状態(交感神経優位)が長く続くからです。
この状態は、シーソーがアクセル側に傾きっぱなしということです。
この状態が長時間続くことで、神経が過緊張状態になりバランスが乱れてしまうのです。
自律神経が乱れると全身に不調が起こる
実際に自律神経のバランスが崩れると、以下のような症状が現れます。
動悸、息切れ
立ちくらみ、めまい
肩こり、冷え
便秘、下痢、胃もたれ
いらいら、集中力の低下、うつ、だるい
空咳、息苦しさ、ため息
耳鳴り
頭痛
全身の至るところに不調が起こるのですね。
しかもその症状は複数に及ぶこともあるので、自律神経が原因だと分からない場合も多いです。
放置しておくと自律神経失調症に
このように、自律神経のバランスが乱れることで全身に様々な不調が起こります。
全身の至るところに不調があり、検査で原因がわからないと言われてしまうこともあります。
症状は個人差が大きいので不定愁訴として扱われてしまうことも多いのです。
そのまま放置しておくと『自律神経失調症』へと悪化してしまうこともあります。
なんとなく不調は、病気になる手前で対策をうっておくことが、何より重要なのです。
アンバランスな自律神経を整えよう
バリバリ働く看護師の環境はアクセル全開状態と言っても過言ではありません。
アンバランスな看護師の自律神経を整える方法について、ここから解説していきます。
自律神経は簡単に切り替えられない
アクセルに偏った分、ブレーキに切り替えればいいのですが、そう簡単にはいかないのです。
実は、自律神経は意識的に切り替えられないんです。
自分の意思から“自律”している神経。なので、自律神経と言われるんですね。
特にアクセルからブレーキに切り替えるには、少し時間が必要です。
リラックスモードがカギ
ブレーキに例える副交感神経ですが、これはリラックスしているときに優位になる神経です。
つまり、自分がリラックスできる環境に身を置くことが第一になります。
帰宅してバタバタとシャワーを浴び、食事は適当に済ませ、スマホをながめてうっかり寝落ちしていませんか?
遅い時間まで明るい照明の下でパソコンやテレビで目を酷使したり、考え事をし続けたりしていませんか?
こんな日常を送っていると、一向に副交感神経は高まりません。
夜勤の場合は仕方ないのですが、なるべく夜は照明を落とした部屋で過ごしましょう。
例えば暖色系の間接照明に変えてみたり、アロマの香りをたくのも良いです。
湯船につかる・好きな音楽を聴く・美味しい食事を楽しむ。
人それぞれ方法はありますが、心身が休まるような時間を持ちましょう。
スマホでマンガを読んだりゲームをするのが唯一の癒し、という方も多いと思います。
しかし、眼を酷使することは交感神経を高ぶらせることにつながるので、あまりオススメしません。
日中に十分酷使した部分を休ませること、それが一番の自律神経のケアになるのです。
適度な運動もとってもオススメ
適度な運動は全身の血流が良くなり、高ぶった交感神経を休める効果が分かっています。
気分転換にもなり、ストレス発散にもつながります。
その中でもヨガは特にオススメ。
ヨガは適度に全身を動かし、深い呼吸をくり返すことでリフレッシュ・リラックス効果が期待できます。
そんな時間があれば寝るよ‥
そう思うほど疲労困憊していたら注意が必要です。
実際に筆者は、そんな激務と疲労困憊な日々を送り、うつ病を発症しました。
次のあてもなく退職し、看護師なんて辞めて緑のマークのコーヒー屋さんでバイトでもするか‥と思っていた矢先
母校の恩師に泣きつきに行ったことがきっかけで、看護学校の実習指導の道へ進むことになりました。
病棟勤務が6年過ぎたころのお話です。
看護師辞めたいほど激務に追われていた筆者でしたが、看護師の働きかたは多岐に渡ってることを経験しました。
うつ病になりやすい性格は、真面目で完璧主義に多いと言われています。
自分はそんなんじゃない!と我慢していると、突然仕事に行けなくなるほど気力がなくなってしまうことも。
そうなる前に、今の状況を変えることも視野に入れてみましょう。
看護師の働きかたは無限にある
看護師はある程度、知識と技術を積んでいれば必要とされる転職先はたくさんあります。
心身を病んで退職し、こんりんざい看護師なんて復職しないと思っていた筆者が
なんだかんだで今でも看護師を続けられているのは
看護師の働きかたの選択肢が幅広くあったからに他なりません。
もし現在、辛い思いをしていたら
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直接は聞きにくい給与や休日
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また、これは非常に大切なことなのですが
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まとめ
この記事のまとめ
・看護師は交感神経を使い過ぎて自律神経が乱れやすい
・放置すると自律神経失調症になることもあるので早めのケアが必要
・自律神経を整えるには、リラックスした環境を整える
バリバリ働く看護師は、自律神経が乱れやすい環境下におかれています。
この環境こそが、自律神経に関連する不調につながる原因と言えますが、看護師が働く上で避けて通れないですよね。
なんとなく不調がある場合、早めに対処したいものです。
ご紹介した通り、この乱れた自律神経はきちんとケアをしないと悪化してしまう恐れがあるからです。
仕事の環境が変えられない場合は、プライベートな環境でいかに対処できるか。
看護師は、責任感が強くまじめな人が多いです。
そんな性格だから看護師を志した、と言っても過言ではありません。
それは、イコール不調になりやすいとも言えます。
プライベートでしっかりケアをして、不調にならないようにする。
プライベートでケアする気にもなれない場合やそれじゃ間に合わないという場合は、働く環境を変えることも考えましょう。
筆者はうつ病になりましたが、転職して現在は元気に看護師を続けています。
そうなれたのは、看護師の働きかたが多岐に渡っていたからです。
現在、職場に不満を持つ看護師の皆さんにも、合う働きかたが必ずあるはずです。
もし今の職場環境に不満があって、心身を病ませるくらいなら転職したほうが身のためです。
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・大手でコンサルタントが優秀
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あなたに合った働きかたが、見つかりますように。
ここまでお読みくださり、ありがとうございます。