2023年｜PCOSナースが解説｜生理が不順になる原因は排卵障害？ナースに排卵障害が多い理由

「体調を崩したら、生理がおくれた」

「睡眠不足が続いたからか、生理がこない」

こんな経験はありませんか？

先日、こんな投稿をしました。

・肥満、痩せすぎ、冷えは排卵障害につながる

・不規則勤務で過剰なストレスを受けやすいことが看護師に排卵障害が多い原因である#排卵障害　#生理不順　#PCOShttps://t.co/vayWpz2o3y

— ナース)よもぎちゃん (@yomogi_chanco) December 5, 2023

筆者を含め不規則勤務ナースのような職種は、特に生理不順が多いです。

生理は健康を示す指標。

この記事では生理が不順になる理由のひとつ、排卵障害について書いています。

なぜ不規則勤務をすると排卵障害が多くなるのかについても解説していきます。

こんな人に向けて書いています
 排卵障害を起こす全身状態の原因について知りたい
 生理不順が日常だけどいずれは妊娠出産したい
 不規則勤務である

生理と生理不順とは

生理は２５日～３８日周期で毎月決まった日にくるのが通常です。

しかし健康な女性であっても、生理不順をおこすことはよくあります。

多くの女性が一度は経験したことがある生理不順。

生理不順のメカニズムをここで理解していきましょう。

まずは生理のおさらい

生理とは脳と卵巣から出るホルモンで起こります。

上の図でいう高温期の期間に向けて、子宮は子宮内膜を厚くします。

ふかふかのベッドを作って受精卵を待つのです。

この期間中に受精卵がこないと、子宮内膜は剥がれ落ちます。

この生理のサイクルで重要なことは、ホルモンです。

上の図をみると、排卵の前後でホルモンが変化していますよね。

排卵も生理もホルモンによって管理されているのです。

生理不順とは

生理不順の原因になる因子は多数ありますが、ここではホルモンに関連するものを解説していきます。

生理不順は生理周期が早かったり遅かったり、何カ月もこない状態を言います。

生理を管理しているのは脳や卵巣のホルモンでした。

管理者のホルモンが何らかの理由で狂うと、排卵が狂います。

これを排卵障害と言います。

この排卵がない場合、その後に控えている生理に影響がおよびます。

これが生理不順です。

排卵が無くても生理がくることもあります。
しかし生理周期が不定期だったり出血量に問題があったりと、やはり通常の生理ではない場合がほとんどです。

一生で分泌される女性ホルモンは、ティースプーン一杯分。

そんな微量なホルモンによって、私たちの生理は管理されているのですね。

ここまでで、ホルモンが生理にふか～く関わっていることが、理解できましたでしょうか。

なぜホルモンが狂ってしまう？

ところでなぜホルモンの分泌が狂ってしまうのでしょう？

その理由こそ、生理は健康を示す指標といわれる所以です。

ホルモン分泌は、自律神経の影響を受けやすいのです。

自律神経・ホルモン分泌・免疫機能は三本柱で私たちの身体の健康を保ってくれています。

ひとつでもバランスを崩すと三本柱は共倒れを起こしてしまうのです。

自律神経を乱す要因は、ホルモンの分泌にも影響を及ぼすのです。

具体的に排卵障害の原因にはどんなものがあるのでしょうか。

次から詳しく説明します。

排卵障害の原因になる”体の状態”とは

排卵障害になる原因には、病気によるものと体の状態によるものがあります。

ここでは体の状態により引き起こされる排卵障害について説明していきます。

主な原因は以下の3つ。

食事や生活習慣が深く関わっているものばかりですね。

太りすぎ・痩せすぎは排卵障害のリスクが高いです。

ご自身のBMIをチェックしてみましょう。

BMI：体重と身長から算出される肥満度を表す体格指数

BMI ＝ 体重kg ÷ (身長m)²

BMI 25以上が肥満、BMI 18.5未満が痩せすぎとされています。

それぞれ説明していきます。

肥満

まず肥満ですが、脂肪細胞が多いことが問題になります。

脂肪細胞が多いと、女性ホルモンも男性ホルモンもたくさん分泌されます。

必要以上に分泌されるとホルモンのバランスが乱れます。

ホルモンの乱れは、生理の乱れ。

それにより排卵障害につながっていきます。

痩せすぎ

一方のやせ型ですが、脂肪が少ないと女性ホルモンが分泌されにくくなります。

ホルモン分泌がされないことで排卵に影響します。

また、痩せすぎていると栄養状態も悪い可能性が。

糖質抜きダイエットやキャベツだけダイエットなど

バランスを欠いた食事を続けると、栄養状態が悪化し排卵障害につながります。

身体は生命活動の影響が少ないところから機能を停止させていく性質があるからです。

バランスのとれた食事をとって、健康的なスタイルを保ちたいですね。

参考：Chromos

冷え

冷えは、血流がうまく流れていない状態で起こります。

つまり血流障害です。

血流障害は卵巣まで血流がいかないので、ホルモンを十分受け取れません。

冷たいものをよく飲食したり、シャワーだけで済ますような生活は改める必要があります。

しっかり湯船につかり、適度な運動を心がけ、血流改善に努めましょう。

また、コーヒーをよく飲む方は注意です。

例えホットだとしても、コーヒーは体を冷やします。

コーヒーに含まれるカフェインは、覚醒作用があり血管を収縮させるからです。

血管が収縮することで、血流が細部の毛細血管まで届かないのです。

過剰に飲みすぎていないか振り返り、適度な量で楽しみましょう。

ナースに排卵障害が多い理由

これまで、排卵障害を起こす原因について解説しました。

ここからは、なぜ不規則勤務の看護師に排卵障害が多いのかについて説明していきます。

実はナースをとりまく環境は、排卵障害の原因になる条件が揃っているのです‥。

不規則な生活

看護師なら切っても切れない夜勤。

夜勤に伴う不規則な生活が原因にあげられます。

日勤と夜勤を不規則に行うことで、昼夜のバランスが崩れ自律神経が狂いやすくなるのです。

前述したように、自律神経の乱れは脳のホルモン分泌にも関係するため、排卵障害に影響が‥。

また、自律神経の乱れは血液循環にも影響し冷えをおこしやすくなるのです。

過剰なストレスをうけやすい

二つ目に、ナースは女性特有の人間関係や責任の重い仕事によって過剰なストレスをうけやすいです。

過剰なストレスは、脳からのホルモンの分泌に影響を及ぼします。

また過剰なストレスは、肥満や痩せにも関わります。

筆者の同僚には、ストレスで暴飲暴食をくり返して太ってしまった人がいました。

逆に、ストレスにより胃腸が弱り食欲減退で激やせしてしまう人も。

肥満や痩せすぎによる排卵障害は前項で解説した通りです。

過剰なストレスは、百害あって一利なし。

環境的に、看護師は排卵障害を起こしやすいと言えます。

改善するための対策は運動と転職

運動がすべてを解決する

肥満や痩せすぎ、冷えやストレスの解消をするためにオススメの方法は運動して筋力を増やすことです。

適度な運動により筋力がつけば代謝があがり肥満の方は脂肪燃焼に。

痩せすぎの方なら筋力が増えて健康的なスタイルに。

運動によって筋力が増えることで基礎代謝が上がり体温が上がるので冷えの改善に。

そして適度な運動こそストレス解消になります。

このように、運動がすべてを解決してくれます。

筆者が全力でオススメしたいのがヨガです。

ヨガは初心者でも始めやすく、適度な運動量が期待できます。

オンラインヨガは場所も時間も問わないので、不規則な生活の看護師でも続けやすいです。

ぜひこちらも読んでみてください。

そもそも仕事がきつくて、それどころじゃないって場合は

筆者は不規則な勤務が排卵障害に大きく関係していると感じました。

夜勤を減らしてもらおうと師長に相談しましたが、返事ばかりで実情は変わりません。

ママさんナースが多い職場だったので、夜勤ができる替わりの人がいないという問題がありました。

しまいには急な休みで夜勤を替わって出ることもあり、夜勤の回数が増える始末。

独身や子持ちでない人がそういったフォローに入ることが多い職場の風潮がありました。

妊娠を望んでいるけど不妊に悩んでいる場合、早いうちに手を打たないといけません。

妊娠出産は年齢という時間制限があるからです。

その職場に居続ける限り問題の解決にならないと筆者は判断し、転職を決めました。

人間関係で悩んでいる場合も、解決できる場合とそうでない場合がありますよね。

からだの負担が少なく、人間関係で過剰なストレスを感じないことが妊活にとって最善です。

職場環境に何かしらの問題を感じているなら、いっそ転職も視野に入れてみましょう。

看護師の働きかたは無限にある

看護師はある程度の知識と技術を積んでいれば、必要とされる転職先はたくさんあります。

PCOSと診断、その後うつ病を患った筆者が

なんだかんだで今でも看護師を続けられているのは

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まとめ

この記事のまとめ

今回は、排卵障害と看護師に排卵障害が多い理由についてお伝えしました。

看護師は、不規則な勤務により不眠や不調を抱える人も多く、生理にトラブルを抱えやすい環境にいます。

生理は生活習慣と深く関わっています。

日ごろからしっかりセルフケアをすることが重要なんですね。

またストレスは本人の感じ方次第のため、無自覚にストレスを受けている可能性もあります。

人間関係の悩みや仕事で受けるストレスを我慢していませんか？

誰かに相談したり、解決するための方法を考えるのもいいですね。

また、自分ではどうしようもない職場の問題なら、さっさと転職したほうがいいです。

転職はスキルアップの手段だと筆者は捉えていますし、なにより看護師の働きかたは非常に多岐です。

かならず自分に合う働きかたがあります。

合う働きかたさえ手に入れれば、余計なストレスを感じることなく、妊活に励めますよ。

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ここまでお読みくださり、ありがとうございます。