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【看護師の職業病:腰が痛い】ナースに腰痛が多い原因を現場の視点で考える

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【この記事を書いてる人】

二交代勤務や夜勤専従をこなしてきた(元)バリバリ系病棟ナース

26歳で多嚢胞性卵巣症候群(PCOS)と診断。(当時の生理は年に6回!)

ホルモン内服療法は自己中断したコンプライアンス低めの元うつ女子

ジャンクフードや乱れた食生活をこよなく愛する(元)不健康代表

30代になりいよいよ焦り、徹底的な生活習慣の改善で生理を整え見事に自然妊娠・出産

そんな経験と科学的根拠をもとに記事を書いています。

慢性的な腰痛に悩んでいませんか?

看護師の腰痛は、職業病と言われるほど切っても切れない関係になっています。

この記事では、ナースが現場の目線で腰痛の原因と対策を考察していきます。

腰痛の原因が明らかになれば、あとは対策を講ずるだけです。

この記事を読んで、腰痛とは無縁のナースになりましょう!

この記事はこんな人向け
・慢性的な腰痛に悩むナース

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目次

2人に1人は腰痛もちと言われるナースの世界

日本看護協会では看護職の腰痛対策は重要な課題と提議しており、

腰痛は看護師の離職原因にもつながるため、しっかり向き合うべき問題と言えます。

厚生労働省も対策に乗り出している

病棟勤務時代の筆者は、いつも痛い腰をかばいながら勤務に励んでいました。

コルセットが手放せない同僚もいましたし、腰痛を理由に早期退職したベテランナースもいました。

看護師にとって腰痛は切っても切れない関係なのです。

このように看護師の職業病で代表的な腰痛ですが、実に5~7割※1の看護職が腰痛を抱えているそうです。

※1 厚生労働省看護従事者の腰痛予防対策

少なくとも2人に1人は腰痛もちということになりますね。

厚生労働省は1994年に「職場における腰痛予防対策指針」(以下指針)を示していましたが、

腰痛の発生件数が急増化したことを受け、2013年に改訂しました。

当初は重量物を取り扱う事業所などに向けていましたが、改訂版では新たに医療・福祉分野も対象に加わえています。

このことから、いかに腰痛に悩む人が多いのかが分かります。

 参考:厚生労働省 職場における腰痛予防対策指針の解説.2013

看護師に腰痛が起きやすい要因は、日常動作に含まれる無意識的な要因と現場環境から起こる要因、ストレスによる要因があります。

まずは日常動作から解説していきます。

ナースに腰痛が多い要因その① 日常動作

ナースに腰痛が起きやすい要因その①は、日常動作によるものです。

日常動作は私生活や仕事中など無意識に行っていることが多いため、無意識的な動作といえるでしょう。

これから紹介する内容を参考に、自分のなにげない普段の動作を振り返ってみてください。

長時間同じ姿勢を続けている

長時間同じ姿勢を続けると、腰痛を引き起こします。

例えば長時間同じ体勢でスマホを眺めたり、長時間パソコン入力を続けたりする動作です。

パソコンを日常で使う人に特に言えることですが、実は看護師も例外ではありません。

パソコンを使った電子カルテの入力は看護師業務の一つです。

カルテ入力は看護記録だけではなく、看護計画の立案や修正、評価などたくさんあります。

座った状態が長く続くことで、同じ筋肉が緊張し続け、血流が悪くなりコリ固まってしまうんですね。

また、立ち仕事が長く続いているときも同様に腰に負担がかかっています。

適度に体を動かし、血流を巡らすようにすることが大切です。

きょうりゅう

気が付いたら背伸びや前屈をするなど、体を動かす癖をつけましょう!

不自然な姿勢

以下の項目に当てはまるものはないですか?

・いつも同じ足を組んで座る
・いつも同じ肩に重い荷物をかける
・いつも同じ側を向いて寝る

これらの動作はすべて不自然な姿勢であり、体の歪みに直結する動作です。

姿勢が悪いと体の歪みが生じ左右の筋力バランスが崩れます

ふとした瞬間に無意識にしていることもあるので、癖づいていないか意識すると良いでしょう。

日常的に癖づいた座り方や、悪い姿勢のつみ重ねは腰痛の原因に。

左右バランスよく筋力を使うことが重要です。

どちらか一方に負担がかかりすぎていないか、普段から意識するだけで動作は変わります。

左右の筋力を使う筋力トレーニングやエクササイズ、ヨガを取り入れるのもおすすめですよ。

筋肉不足

腰痛の要因には、筋肉不足も関わっています。

人間の機能は日常的に使われなければ退化する特徴があります。

下のグラフは、加齢による筋肉の衰えを上肢・体幹・下肢ごとに表したグラフです。

出典:老年医学. 2010;47:52-57.

筋肉は加齢とともに下降していきます。

特に20歳を過ぎてからの下肢の筋肉の衰えは顕著ですね。

腰痛で重要視されるものに体幹の筋肉がありますが、

重要視される理由は、コルセットのように腰周りを支えているからです。

猫背だったり姿勢が悪かったりすると、体幹の筋肉はさほど使われません。

コルセット代わりのこの筋肉が退化すると、体を支える力が弱まり腰に負担がかかるのです。

この理由から、筋力不足は腰痛に直結します。

体を支える力が弱いと、ふとかがんだ拍子にぎっくり腰を起こすリスクも高まります。

貯金ならぬ貯筋と聞きますが、筋肉は財産と言われている理由が理解できますね。

ここまで腰痛を起こす日常動作による要因を説明しました。

次からは、現場環境から起こる腰痛要因を紹介していきます。

ナースに腰痛が多い要因その② 腰に負担がかかる業務が多い

低い体勢で介助する

看護師が腰痛を引き起こす状況の一つに低い体勢で介助するということがあります。

これは忙しい現場に多いです。

例えば低いベッドの高さのまま更衣やおむつ交換をするといった状況です。

『そんなのベッドの高さを上げたら良いんじゃ?』と思うかもしれません。

ベッドの高さを上げ、介助し終わったらベッドの高さを元に戻す。

大した手間ではないのですが、夜勤帯など人手が少ない時はそんな時間が惜しいと思うことが多々あるんです。

つまりは忙しいんですね。

もしくはスタッフ全体がベッドの高さを上げないでケアにあたっている場合もあります。

入職したての新人など、現場に慣れないうちは尚更言いずらいですよね。

低い位置で介助するのは腰に非常に負担がかかるため、避けたい姿勢のひとつです。

腰を守るために、多少の時間がかかってもベッドの高さは腰に負担がない高さまで上げましょう。

1人で移乗介助する

1人で移乗介助する場面は、腰痛を引き起こすリスクが非常に高いです。

日本看護協会でもこれについては注意を促しており、単独での抱え上げは原則行わないようにと述べています。

体格の大きい患者さんでは特に気をつけなければいけません。

いくら個人がボディメカニクスを意識していても、腰痛の予防はできないのです。

ベッドから車いすへ移乗するなどの時は、必ず1人では行わないようにしましょう。

とは言え他のスタッフを呼んでもすぐに対応できる人がいないなど、致し方ない場合もあります。

そんな場合は、移乗する先の高さを低くしておくといいです。

例えばベッドから車いすへ移る場合は、ベッドの高さを車いすより少し高めにしておきます。

移乗する車いすが低い高さにあることで、高い位置から降りるように移れるので、介助者の腰の負担が軽くなりますよ。

とは言えこういった状況が繰り返されると、やはり腰への負担は蓄積します。

こういった要因は忙しい・人手不足といった環境要因から起きています。

実際これらの問題は、施設側が福祉機器や補助具を導入してくれれば解決するのです。

雇い主に原因があることも

改訂版指針では「原則として(事業主は)人力による人の抱え上げは行わせないこと」と書いています。

つまり、厚生労働省は腰痛予防対策のために人の力ではなく機械の動力などを使うことを推奨しているのです。

しかし、実際の病院施設で福祉機器や補助具を利用しているところは少ないです。

日常動作の要因は個人の問題ですが、環境要因は個人ではどうしようもありません。

環境要因の責任は経営側、つまり雇用主にあります

スタッフを大事に考えているなら、人手不足の解消や補助具の導入など対策を講ずることが不可欠なのです。

目の前の業務をこなすことに夢中になりすぎて、自分の体に負担がかかりすぎていませんか?

その腰痛の要因が自分自身だけじゃなく環境的な要因もあった場合、

そもそも今の労働環境で働き続けるメリットがあるのか、考え直した方が良いかもしれません。

ナースに腰痛が多い要因その③ ストレス

ここまで、腰痛の発生要因で日常動作による要因と環境要因について解説してきました。

最後にストレスが腰痛の要因になることについてお話していきます。

ストレスも腰痛の要因になる

改訂版指針では「心理・社会的要因」が新たに追加されました。

「心理・社会的要因」とは例えば「仕事への満足感が低く働きがいが得にくい」「職場での人間関係」「過剰な長時間労働」「職務上の心理的負担や責任」などを指します。

要するにストレスです。

ストレスの高い職場は腰痛の発生率も高く、腰痛になった時の苦痛も大きいといわれています

参考 日本看護協会 腰痛予防対策について

看護師は女だらけの職場というのもあり、人間関係に悩みを持つ人も多いです。

また、不規則な勤務や過緊張な現場では心理的に受ける負担も非常に多いです。

看護師はこういったストレスによる腰痛が起こりやすい職種と言えます。

やっぱりつらいと感じたら

自分が腰痛の原因を招いている場合もありますが、実は職場が原因という可能性も大いにあります。

業務量が多すぎる、マンパワー不足、給与が安すぎる、人間関係‥

働く環境が悪いと、そこで働く人たちもギスギスしがちです。

溜まった不満をぶつける先がなく、周囲にまき散らすからです。

職場内の雰囲気を自分で変えるのには労力が要りますし、なかなか難しい一面もあります。

そんな職場環境なのであれば、転職を検討しましょう。

筆者は病棟の激務に心身を病み、PCOSだけじゃなく、うつ病も発症しました。

次のあてもなく退職し、看護師なんて辞めて緑マークのカフェでバイトでもするか‥と思っていた矢先

母校の恩師に泣きつきに行ったことがきっかけで、看護学校の実習指導の道へ進むことになりました。

病棟勤務が6年過ぎたころのお話です。

看護師辞めたいほど激務に追われていた筆者でしたが、看護師の働きかたは多岐に渡ってることを経験しました。

うつ病になりやすい性格は、真面目で完璧主義に多いと言われています。

自分はそんなんじゃない!と我慢していると、突然仕事に行けなくなるほど気力がなくなってしまうことも。

そうなる前に、今の状況を変えることも視野に入れてみましょう。

看護師の働きかたは無限にある

看護師はある程度の知識と技術を積んでいれば必要とされる転職先はたくさんあります。

心身を病んで退職し、こんりんざい看護師なんて復職しないと思っていた筆者が

なんだかんだで今でも看護師を続けられているのは

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まとめ

この記事のまとめ

看護師に腰痛が多いのは以下の要因がある。

長時間同じ姿勢を続けている

・姿勢が悪い

・筋力不足

・雇用主側に問題がある

・ストレス

看護師は責任感が強くまじめな人が多いです。

そんな性格だから看護師を志した、と言っても過言ではないのですが

まじめな性格は、真向からストレスを受けやすいです。

課された業務をこなそうとするが故に、自分の体を犠牲にしてしまうのです。

ストレスは万病のもと。

筆者はうつ病にまでなりましたが、転職して現在は元気に看護師を続けています。

そうなれたのは、看護師の働きかたが多岐に渡っていたからです。

現在、職場に不満を持つ看護師の皆さんにも、合う働きかたが必ずあるはずです。

もし今の職場環境に不満があって、心身を病ませるくらいなら転職したほうが身のためです。

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ここまでお読みくださり、ありがとうございます。

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