【この記事を書いてる人】
夜専も二交代もこなす元病棟ナース。当時の生理は年6回。
26歳で多嚢胞性卵巣症候群(PCOS)と診断。
副作用に耐えられずホルモン内服療法を自己中断し、生理不順なまま30歳を迎える。
激務勤務でうつ発症歴あり。
生活習慣の改善で自然妊娠・出産、そして現在に至ります。
筆者は、26歳で多嚢胞性卵巣症候群PCOS(ピーコス)と診断されました。
ピルやホルモン剤を試した時期もありましたが
ピルは根本的な解決方法ではないし、排卵誘発剤(クロミッド)は副作用による嘔気で仕事に支障をきたしました。
そもそも内服治療をする前に何かできることがあるのでは?
実はPCOSは、食事や運動も深く関わっているのです。
・食事や運動で改善するPCOSがある
— ナース)よもぎちゃん (@yomogi_chanco) December 5, 2023
・インスリン抵抗性が排卵障害の原因になっている
・急に血糖を上げる飲食はインスリン抵抗性を高める#PCOShttps://t.co/K00FTvZiLD
詳しく解説していきます。
まずはPCOSについて詳しく知ろう
PCOSとは
多嚢胞性卵巣症候群(PCOS)は、排卵が障害された状態を言います。
本来なら女性ホルモンの作用で排卵が起こるはずが、それができないのです。
日本での診断基準は次の3つ。
アンドロゲン過剰…アンドロゲン※が過剰に分泌され、排卵が阻害される
月経異常…排卵が起こらないことで生理がこないため、生理不順となる
卵巣の多嚢胞性腫大…排卵できない成熟した卵子(卵胞)が卵巣にどんどん増える
※アンドロゲンとは、男性ホルモンの総称です。
卵子自体は卵巣に存在しているため、排卵まで至れば問題はないのですが
男性ホルモンが増えすぎて、卵子の成熟が阻害されているため排卵ができないのです。
男性ホルモンの影響で女性特有の働きがスムーズにいかないんですね
また、男性ホルモンの影響により肥満・多毛・ニキビなどの症状がある方もいますが、これは個人により異なります。
しかし、なぜ男性ホルモンが過剰になってしまうのでしょう?
実は男性ホルモンは、インスリンが増えると分泌量が増えることが分かっています。
PCOSでインスリン抵抗性がある方の排卵障害の原因は、インスリンが大きく関わっているのです。
病院での根本的な治療法はない
医師向けの医学事典でPCOSの治療法を調べると、以下のように書かれています。
妊娠出産を望む場合、ホルモン剤や糖尿病の内服薬などの薬を飲んで治療することになります。
病院での根本的な治療法はないのです。
根本的に治す方法がないなんて、なんだかショックですね。
しかし、あきらめるのはまだ早いですよ。
PCOSでも投薬なしに妊娠出産をしてきた方々は多く存在しています。
その方法こそ生活習慣の改善です。
食事や運動といったセルフケアこそ、大きな可能性を秘めています。
インスリン抵抗性があるか
セルフケアを行う前に、確認しておきたい事項があります。
PCOSと診断されたならインスリン抵抗性があるか、病院で確認しましょう。
ここで紹介する内容は、インスリン抵抗性があるPCOSの方向けの内容になっています。
もしまだ診断を受けていない場合は、参考程度に読み進めてくださいね。
インスリン抵抗性については次で解説しています。
実際に、インスリン抵抗性のある肥満のPCOSの方が、減量することで妊娠出産した症例が報告されています。
参考文献:生活習慣是正による減量でインスリン抵抗性が著明に改善し妊娠、出産に至った多嚢胞性卵巣症候群合併糖尿病の一例
生活習慣の改善をすることで、インスリン抵抗性が改善するとなれば、やらないわけにはいきませんね。
実際、筆者も食事や運動などセルフケアによって
自然妊娠、出産をすることができました
PCOSの排卵障害は、インスリンが原因で起きている
インスリン抵抗性があるPCOSは多いです。
糖尿病と診断されていなくても、PCOSの方にはインスリンに関する問題を抱えた方が多いのです。
詳しく説明していきます。
インスリン抵抗性って?
インスリンは、糖尿病に使われるインスリン注射でおなじみの血糖を下げるホルモン。
インスリン抵抗性は、血中で血糖の急上昇が続き、インスリンの分泌量が増加することで発症します。
急に血糖が上がる食事を続けることで、そのたびインスリンが大量に分泌され
インスリンが効きにくくなってしまうのです。
そうなると体内の細胞がインスリンに適切に反応しなくなり、インスリンに対する抵抗力が強くなります。
急に血糖が上がる食事とは?
ずばり原因は、スイーツ・甘い飲み物・菓子パンなどの砂糖が多く使われているものや、
ご飯大盛などの糖質過多です。
これらの飲食が習慣化していたら要注意。
食べた分だけ運動して消費できていればいいのですが、消費しきれていないと
血糖は上がり、インスリンが効きにくくなる‥という悪循環サイクルに。
筆者はもれなく当てはまりました‥(大の甘党)
インスリンを多く出させる生活習慣をくり返す→インスリンの分泌量が増える→男性ホルモンが増える
この一連の流れがご理解いただけましたでしょうか。
PCOSは糖尿病の方も、糖尿病と診断されていなくても
血糖値とインスリンがふか~く関係し、排卵障害を引き起こしているのです。
肥満に限らず、甘いものを日常的によく食べていると、体内のインスリンに抵抗性ができてしまいます。
食事や運動などのセルフケアが重要という理由はここです。
甘いものの過食は、ストレスが原因で起きている?
筆者は看護師で働くようになってから、生理不順が悪化しました。
思い返せば、不規則な生活や人間関係によるストレスが原因で甘いものの過食に走っていた自覚があります。
砂糖の摂取はセロトニン生成物質の吸収を促進するとされており、手っ取り早くストレス解消になると言われています
看護師や客室乗務員に生理不順が多いのは
不規則な勤務体制やストレスの多い職場環境に起因すると考えられます。
『ストレスが溜まってるから、休みの日くらい我慢したくない!』なんて言って
好きなだけスイーツを食べるのは、ちょっと問題がありそうですね。
喫煙や飲酒もカラダに悪いと言われていますが、最も悪名高いのはストレスです。
PCOSがある方はストレスを少なくすることが特に重要と言えます。
ストレスを少なくするには
ストレスの高い環境にいるのはPCOSを悪化させる
ストレス発散をどこで行うか、方法はさまざまです。
筆者は激務すぎる病棟での過労や、不規則な勤務、人間関係にやり場のないストレスを感じ、甘いものの過食に走りました。
今でこそ、生理不順PCOSを悪化させた原因はそこだと言い切れます。
ストレスの高い環境に長く居続けたことで、PCOSが悪化することにつながったと感じています。
ストレスの根本が職場環境という可能性
給料が安すぎたり、日々の業務内容がきつかったり、人間関係がギスギスしていたり‥。
職場待遇が悪いと、ストレスにより人間関係までギスギスしがちですよね。
そんな職場環境なのであれば、転職を考えるのもありです。
筆者は、公立病院の病棟で激務に心身を病み、うつ病を発症しました。
次のあてもなく退職し、もう看護師なんて辞めて緑のマークのカフェでバイトでも‥と思っていた矢先
母校の恩師に泣きつきに行ったことがきっかけで、看護学校の実習指導の道へ進むことになりました。
病棟勤務が6年過ぎたころのお話です。
看護師辞めたいほど激務に追われていた筆者でしたが、看護師の働きかたは多岐に渡ってることを経験しました。
転職を考えることは前に進むこと
看護師はある程度の知識と技術を積んでいれば、必要とされる転職先はたくさんあります。
心身を病んで退職し、こんりんざい看護師なんて復職しないと思っていた筆者が
なんだかんだで今でも看護師を続けられているのは
看護師の働きかたの選択肢が幅広くあったからに他なりません。
もし現在、辛い思いをしていたら
看護師求人サイトに登録してコンサルタントに自分の望む働きかたを伝えてみてください。
このサイトで紹介しきれないくらい、看護師の働きかたは多岐にわたっています。
看護師転職のプロが、きっと理想の働きかたを提案してくれます。
限りある時間を有効に使おう
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その分、浮いた時間は趣味や睡眠、やりたいことに回せたほうが良いに決まっています。
直接は聞きにくい給与や休日
よくあるのが、転職先の面接で給与や有給取得などについて聞きづらい、といった悩みです。
聞きたいことが聞けないまま採用が決まり、
実際に働き始めたら思っていたのと待遇が違った‥なんていう残念な転職なんて、誰もしたくありませんよね。
コンサルタントを介して転職活動を行えば、そんな心配から無縁になります。
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複数の登録が断然おすすめ
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サイトによって得意な地域やジャンルがあり、扱う案件が異なるからです。
また、これは非常に大切なことなのですが
エージェントの交渉次第では同じ案件でも給料で差がでることがあります。
たとえば時給が100円上がっただけで、月収が1万円以上変わってくるので、ここはとても重要な部分です。
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まとめ
この記事のまとめ
・食事や運動で改善するPCOSがある
・インスリン抵抗性が排卵障害の原因になっている
・急に血糖を上げる飲食はインスリン抵抗性を高める
・ストレスが原因で甘いものに走っているなら転職も考える
今回は、PCOSの原因にインスリンが関係していることについてお伝えしていきました。
初経後は、しばらく生理周期は定まりませんが、次第に規則正しくなっていきます。
しかし、多嚢胞性卵巣症候群PCOSの場合、初経から生理はずっと不順が続きます。
排卵が起こらないため、不妊の原因になると言われていますが、必ずしも妊娠しないというわけではありません。
筆者は食習慣を改善したり、職場を変えてPCOSでも自然妊娠、出産ができました。
筆者は、ストレスを感じるとすぐに甘いものを食べて解消していました。
しかし度を超えると、必ずツケは回ってくるものです。
職場で過剰なストレスを感じ、心身を病ませるくらいなら、転職したほうが身のためです。
合う働きかたさえ手に入れれば、余計なストレスを感じることなく、PCOSであっても妊娠出産することができます。
個人的にオススメなのはジョブデポ看護師です。
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という点と、実際に利用した経験から、看護師に寄り添ったコンサルをしてくれます。
常勤として働きたい看護師の方にはナースJJがオススメです。
あなたに合った働きかたが、見つかりますように。
ここまでお読みくださり、ありがとうございます。
参考:
吉原 理恵、染谷 泰寿、横山 淳一、田嶼 尚子 生活習慣是正による減量でインスリン抵抗性が著明に改善し,妊娠出産に至った多嚢胞性卵巣症候群合併糖尿病の 1 例 2006